おいしいシシャモの食べ方

サラリーマンの雑記

読書感想文

背高泡立草/古川真人 草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。

帯に書かれたキャッチコピーに惹かれ購入。 この本には人の嫌な部分とか、マイナスの感情とか鬱屈とした雰囲気だとか、そういったものが一切出てきません。お喋り大好きで常に笑いの絶えない明るい親戚たちが、ふるーくからある、今は誰も住んでいない大きな…

TUGUMI/吉本ばなな 病弱でエネルギッシュな女の子「つぐみ」との思い出話

ネタバレしません。 幼い頃から先が長くないと医者に言われるほど病弱で、その癖気性が荒く口が悪い、意地悪で常にやりたい放題の美しい女の子つぐみ。そのつぐみの従姉妹であり、幼い頃から仲の良い主人公のまりあ。二人は小さな町で共に時間を過ごすも、や…

青の炎/貴志祐介 「悪いモンスター」のゴリ押しに耐えられず最後まで読めませんでした

勧められて読みましたが、途中で断念、最後まで読むことが出来ませんでした。 理由はひとつです。 悪役?として出てくる悪いモンスターおじさんに、一切の人間味を感じなかったからです。 悪いモンスターが家に来た。悪いモンスターが愛する家族に危害を加え…

木洩れ日に泳ぐ魚/恩田陸 別れる前の最後の夜に男女が「あの日死んだ男」についての記憶を辿る話

ネタバレはしません。 別れる男女が家を引き渡す前夜に腹を割って話し合う話です。 テーマは「どっちがあの男を殺したか」。 章ごとに男女の視点が切り替わりつつ話が進みます。 お互い相手が殺したのだと思っています。 どちらが殺したのか、あの男とは、二…

コインロッカー・ベイビーズ/村上龍 ギチギチに詰まった文体、目だけで痩せました

初めて読みましたが、正直先が知りたいよりも疲れが勝ることが多く、一週間くらいかけてようやく読み終わりました。 もう1回読まないとちゃんとわからないな。っていうのが感想です。 無性に恋空とか読みたい。 改行されまくったやつ。

イン ザ・ミソスープ/村上龍 不気味な外国人フランクと風俗ガイドの若者ケンジのお話

読み始めるのに支障ないくらいのネタバレあります。 怖い話でした。 風俗のガイドみたいな仕事をしてる日本人の若い男ケンジと、その客としてきた朗らかだけど不気味な外国人フランクのお話。 ケンジにとって、最初はみすぼらしいおっさんだな程度の認識だっ…

蜜蜂と遠雷/恩田陸 4人の若いピアニストを中心に描かれるピアノコンクールのお話

「気にはなってるけど読んでない」って人が、「読んで見ようかな」と思うような、絶妙な塩梅のネタバレを含む感想を書けたらと思います。 恩田陸さんの作品です。 夜のピクニックで知ってるという人も多いかしらん。 直木賞、本屋大賞受賞を獲った人気作で、…

錆びた太陽/恩田陸 面白くないので読み切れませんでした。

手にとったのは年末休み。 2、3回序盤で読むのをやめてしまいましたが、4回目に序盤を突破。 半分くらい読み終わったころ、だいたいもう先が読みたくて仕方ない頃合いですが、全然そんな気にもならず。 しかしここまで頑張って読んだのだからと意地になって…

ネバーランド/恩田陸 心に傷を持った若者四人の青春物語

ネタバレあまりないです。 これからは読書感想文を書く時、内容に少し触れつつも核心に迫りすぎることもなく、気になるから読んでみようかなという範囲での、上手なネタバレを目標とします。 読んだのは年末年始休暇で、かれこれ200回目くらいの読了です。 …

朝が来る/辻村深月 特別養子縁組で繋がった家族、離れた家族のお話

ネタバレはほとんどないです。 子供の出来ない夫婦が特別養子縁組という形で子を授かり6年、幸せに暮す3人家族の元、ある日突然かかってきた「子供を返してほしい」という生みの親からの電話。 ってあらすじ紹介を見て、あぁ、血縁とはとか、本当の家族とは…

限りなく透明に近いブルー/村上龍 薬物中毒者の若者たちの生活を描き続けるだけのお話

ネタバレも含みます。 ただ、バレて困るものはないと思います。 1976年の小説です。 村上龍の処女作で、芥川賞とかとってて。 タイトルがかっこいいことでも有名ですよね。 僕は初めて読みました。 この小説はどういう話なんだ、って思いながら読むページ数…

殺戮にいたる病/我孫子武丸 叙述トリックが美しいサイコパスサスペンス

ネタバレはしません。 読む前から、叙述トリックによりヒョエエとなるラストが有名ということは知っていました。 理想はそんな事も知らず手に取り、純粋に度肝を抜かれることでしたが、知ってしまっているものは仕方ないので、騙されないぞというアンテナを立て…