映画「オーバーボード」を見ました

f:id:mugi_no:20190916004238j:plain

 

オーバーボード見ました。

笑えて泣けて最高でした。

 

以下ネタバレ含むあらすじです。

 

 

 

億万長者の息子で苦労知らず、タレかいて適当な理由で使用人を首にして酒を浴びて寝て飲んで毎日遊んでいるだけの超大金持ちのレオナルド。

3人の子を持つシングルマザー、いくつも掛け持ちしている仕事の合間に勉強をして看護師を目指す貧乏人のケイト。

レオナルドが所有する船のカーペット清掃係としてケイトが派遣され二人は出会います。

 

レオナルドの傍若無人な振る舞いに辟易しながらも与えられた仕事を全うするケイトでしたが、使用人やアルバイトのことなど便利なものとしてしか見ていない身勝手なレオナルドの言動に楯突いてしまい、レオナルドにクビを告げられます。給料なんか払わないとも。給料だけは払ってもらうと声を上げるケイトでしたが、海上を走る船の上から突き落とされ、逃げられてしまいます。

 

最悪な人間と出会った、最悪な目にあった、屈辱的な出来事を引きずったままいつものアルバイト。そんなある日、ケイトの耳に飛び込んできた記憶喪失の男のニュース。そのニュースに載っている男の顔は、あの日給料を払うことなく不当な理由で自分を船から突き落とした男、レオナルドでした。レオナルドが記憶喪失になった理由はしょうもなくて、夜中に酔ってハメを外した拍子に船から落ち、そのまま海岸に流され一命はとりとめたものの、という流れでした。そのニュースを見たケイトの友達は、ケイトに囁きます。

「彼の妻として名乗り出ましょう」

 

当然最初は疑うレオナルドでしたが、職場の人に用意してもらった偽装した証明書やハネムーンの写真など、いくつかのアイテムでレオナルドの疑念を払拭し、旦那として、無事3人の娘が待つ家へと拉致します。3人の娘はレオナルドが種無しだから精子を提供してもらい宿した娘であり、血はつながって無いけどあなたの子だと騙します。そしてここからケイトの復讐が始まります。これまでのすべての流れを知っている三人の娘も、痛い目に合わせてやろうと母親の作戦に賛同します。払われなかった給料分は働いてもらうと企むケイト。そして一ヶ月後に控える看護師試験まで徹底的に利用することを決めます。前から働いていたと騙し建設会社で土木作業をさせ、前からあなたの役割だと騙し家事をさせ、前からあなたの寝る場所だったと騙し外の物置で寝かせます(前からあなたはそうしていたと騙し、ションベン用のボトルを持たせて)。レオナルドは愕然とします。思い出せない今までの自分の人生は、こんなに惨めなものだったのかと。これなら全て忘れてしまいたいはずだと腐りながら、したこともない肉体労働で全身をバキバキにし、ヘトヘトな状態で家事をやり、物置でボトルを抱え眠る日々。記憶を失う前の憎たらしい描写があまり長くなかったため、この仕打ちを見て割と早い段階で可愛そうだなと思いました。

 

しかし腐って言いなりになっていただけのレオナルドに、徐々に変化が表れます。最初は女みたいな腕だとからかいまともに相手をしてくれなかった土木仲間とも打ち解け始め、色々なことを話すようになります。俺たちはみな安い給料で働いている仲間だと、昔はきれいだった奥さんも今となってはなぁとか、ゲラゲラ笑いながら。そして仲間は言います。お前は幸せだ、仕事もある、心の広い奥さんにかわいい子供もいると。

そしてその晩、レオナルドはケイトにお土産を買って帰ります。それは最初に夫婦設定を信じ込ませるためにつかったエピソードの中で出てくる、二人の思い出の食べ物。いいように利用されていることも知らず、嘘のエピソードを信じ、「昔みたいに」とはにかみながら差し出すレオナルド。驚き戸惑うケイトに対し、こう続けます。「僕と暮らすのは大変だったと思うけど、もう少し頑張るよ」、「自分を変えたい」。内心複雑ではあろうもののケイトは悪びれる様子もなく、「またお土産買ってきて、今度はトッピングもね」と返します。ケイトと仲良く過ごそうと会話するレオナルドですが、それでもやはりケイトに突っぱねられてしまいます。「わかった、物置でおとなしく寝るよ」と、ボトルを持ち外に出るレオナルド。このへんではもう完全にかわいそうモードで見てられなかったです。慣れないながらも頑張って働いてる描写のあとなので。僕のリアルワイフはここで眼球汁を決壊させていました。早いとは思いましたが気持ちはよくわかりました。

 

そしてレオナルドは健気に働きながら、徐々に娘たちと親睦を深めていきます(娘は3人で、16,11,6歳くらいな見た目)。娘たちからも好かれ始め、信用されていきます。しかしケイトは可愛い娘を憎きレオナルドに極力関わらせたくありません。そのためすべての雑用を押し付ける生活の中でも、子守だけはケイトか一番上の子がしていました。そしてその思いがつい口に出てしまいます。「私の子よ」。設定とはいえ、血のつながってない娘だと信じているレオナルドはこの言葉にショックを受け家を飛び出します。もううんざりだと言い残し。しかしその夜、頭を冷やしたレオナルドはそっと家に戻ってきます。「僕が悪かった」。超大人の対応です。ケイトもこちらこそ、と返し。二人は和解します。そしてレオナルドは、君のために何ができるか考えていたと切り出し、ケイトの分の仕事も代われる日は代わると、少しでも勉強に集中して欲しい、日曜は僕が娘たちと出かけるから勉強してて構わないと続けます。ここでケイトは初めて嘘や企みを抜きに、本当の感謝の言葉を口にします。そしてレオナルドは、勉強を続けてくれ、おやすみと言い残し、いつも通りボトルを持って物置に歩いていきます。止めようか止めまいか数秒迷ったケイトですが、「待って、家のソファで寝ていいわ」と、ついに室内睡眠許可令を出します。嬉しそうなレオナルド。こっちも嬉しくなりました。

 

変わらず健気に働き続けるレオナルド。娘たちとはより一層親密になり、娘のアメフト試合に走り回って応援し、また別の娘の男絡みに口うるさく言及し、完全に親バカなパパそのもの。そんな中ケイトはついに看護師試験。レオナルドを一ヶ月利用し勉強した成果を出すときです。払われなかった給料分は働いてもらった(どう見ても)、試験も終わった。レオナルドを利用する意味はもうありません。お前は私の夫なんかじゃない、ひどいめに合わせてくれたおかえしに利用してやった、出ていけと。当初は手切れ良く終わる予定だったのでしょうが、前述の通りそう悪くない日々があり、徐々に家族思いだったり娘を大切にする父親としての姿を見せてくれるレオナルドに、ケイトはどう切り出したらいいかと頭を抱えます。しかしいずれはわかること。「重要な話がある」と意を決して話を切り出すも、思うように言葉は続きません。こんな真実少しも予想していないレオナルドは、今や慣れた手付きで料理を作り子供に振る舞いながら、どうせ大した話じゃないんだろうと無邪気に話します。見てて辛い。そして遂に言い出せなかったケイトは、真実を告げる代わりに「今日は結婚記念日なのよ」と嘘を付きます。「なんだって?じゃあ出かけよう!」とはしゃぐレオナルド。そして小粋なダンスパーティみたいな場所で二人は楽しそうに踊り明かします。

 

そして夜景を眺めながら夫婦として会話する二人。楽しそうに色んなことを話してくれるレオナルドに、優しい笑みを浮かべ相槌をうつケイト。利用している憎い相手なんて前提は頭になく、楽しそうに話を聞いている描写はここが初めてです。そして二人はキスをします。愛おしそうに手を伸ばし、ケイトから。そしてそのあとセックスしたみたいです。次のカットがベッドの上で会話するシーンだったので。遂にやったのかぁ。

そして後日、ケイトの看護師試験合格の知らせ。ケイトの同僚、レオナルドの同僚、仲間みんなで楽しく祝います。みんなに改めてお礼を言うケイト。僕からも言いたいことがあると、ケイトに並び前に出たレオナルドは、「僕は初めての時を覚えていない それが嫌なんだ」と切り出し、ケイトの手を取り片膝を付き、「ケイト、だから 結婚してくれる?」とプロポーズします。一同騒然あんど大盛りあがり。心から嬉しそうにYESと答えるケイト。愛だねえ。まぁセックスしたんだもんね。

 

しかし嘘から始まったこの関係。当然辻褄が合わなくなっていきます。失踪していたレオナルドの居場所を、彼の家族が突き止めます。看護師合格祝賀会&プロポーズから幸せいっぱいで帰宅した5人の家の前には、見覚えのない超高級車。そして中からレオナルドの家族。事態を飲み込みあたふたするケイト、心配そうに見守る娘。家族を目にしたレオナルドは、全ての記憶を思い出していきます。「僕は大金持ちだ」「君は妻じゃない」「お前らも僕の子じゃない」「ここは僕の家じゃない」「騙したな」「よくもこんなひどい仕打ちを」。娘たちの泣き出しそうな表情。取り返しのつかないことをしてしまった後悔に打ちひしがれるケイト。自分の感じてた愛情は全て虚構、でっちあげの家族ごっこに注がれていた偽物だったんだと知り傷つき誰よりも悲しそうなレオナルド。見てらんねえぞこれ。超高級車に乗り込むレオナルド。立ちすくむケイト。駆け出す子どもたち。「パパ行かないで」「お願い戻ってきて」。叫びも虚しく、走り出した黒光りの車は子どもたちを振り払います。一番下の子は自転車を漕ぎ追いかけます。「パパー!」。レオナルドと出会ったときは補助輪付きだった自転車、それを補助輪無しで漕ぎ追いかける。一緒に練習し、その補助輪を外してあげたのはレオナルド。必死に自分を追いかけてくる娘の姿に、レオナルドは涙します。追いつけるはずもなく、やがて車は見えなくなり、レオナルドは元の場所へと消えていきました。

 

元の4人暮らしになったケイト家。活気はなく、「パパの作ったパスタが食べたい」とこどもたち。元々騙してただけ、こうなることは仕方なかったと諭すケイト。

 

一方元の超豪遊生活に戻ったレオナルド。が、使用人の作業を先回りしてこなしてしまったり、ケイト達との生活の名残が抜けません。嘘とはいえ楽しい生活の中で愛を感じていたのは本当のことであり、レオナルドは「自分の居場所がわからなくなった」と、信用している使用人に打ち明けます。

 

ちょっと夜遅くなってきたので、ここからは省略します。

まぁなんやかんやで二人は結ばれます。お金も結構手に入ります。超ハッピーエンド。

面白かったにゃあ。