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サラリーマンの雑記

生きている限り、バッドエンドはない。 火花/又吉直樹

俳優やアーティストが出す本は、「実は文章も書けまんねん」感が嫌で、絶対に手に取ることはありませんでした。言っても、水嶋ヒロの油トカゲだか女郎だかって本と、星野源の変態流星群だか黒人中出し20連発だかって本くらいしか思い浮かばないけど。それとまぁ、火花もそこに入ってました。それなのに今回火花を手にとったのは、ふと目にしたあらすじが面白そうだったことと、話題の波が去って長いことで心の中の逆張りおじさんも落ち着いて、純粋にどんなお話なのか気になり、その薄さもあって偏見なしで読んでみようと思えたからです。

 

あらすじ

芸人を志す主人公と、その主人公が師匠と仰ぐ芸人、駆け出しで生活もままならない二人を中心としたお話。師弟となる際に命じられた「俺の伝記を書け」という約束を守りながら主人公は徐々に売れていき、師匠は評価を得られずどんどん転がっていき、二人は別々の道に。

 

生きている限りバッドエンドはない

ってフレーズが、最終ページに出てきます。著者もたぶんこのフレーズに込めるものが強くて、近畿大学の卒業式のスピーチでも引用してました。

物語終盤、主人公は師匠と向き合います。パートナーを失い、芸人として芽を出すこともなく、千万単位の借金をして、シリコンを入れて偽乳を作り、すべてのバランスを失ってしまった師匠と。はたから見たら”終わってる”けど、それでも前向きに生きている師匠を見て、絶望の淵に立たされていても生きているなら続いていく、続きがあるなら終わらない、という前向きな言葉を心に残します。

どん底を過程とするか終点とするかは本人次第ってことですね。

 

この本は~

ページ数が少なく会話が多いため、さらっと読み終わります。

興奮するような楽しさは感じなかったけど、漠然と楽しかったなとは思いました。

 

 

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