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よく見ると幽霊はペニスだけで成立していた。 イビサ/村上龍

マジキチ小説「イビサ」

エロとグロのオンパレード、支離滅裂で頭の飛んだ女視点で書かれるカオスな作品、と読む前から聞いてました。人に勧められるものではないと。

期待して読んでみましたが、期待を裏切られませんでした。

しいて言えばグロはそんなになく、エロ4割、キチガイ4割、グロ1割、普通1割って感じでした。

 

あらすじ

愛人に捨てられ会社を辞めた25歳のOLさんが、フラフラと見知らぬ男についてパリへ。そこからずっとフラフラ気ままに旅をします。物語は、終始壊れきった女の視点で語られるので、文章そのものが意味不明な箇所も多数。

お薬OK、幽霊見える、「概念」と話す、「言語波」を他人の脳に飛ばし操る、なんでもOK。

一人の女が破滅していく様を、本人視点で明るく描かれた作品。

 

読んでいて楽しい

僕は村上龍の作品に対して、「理解しきれない」ということに一番魅力を感じます。

あえて崩された読みにくい文章の格好良さ、それにより醸し出される不気味でサイケデリックな雰囲気、また「暴力」や「ドラッグ」を多く扱うこともあり、自分が理解しきれないイケナイ領域を覗いているような、少年心をくすぐるドキドキワクワクがあります。

「イビサ」は、理解もくそも無いほどぶっ飛んでいます。ある意味今まで読んだ作品で一番強烈に惹かれました。

 

全4章のうちの第3章、「モロッコの熱風」。

その書き出しが、「よく見ると幽霊はペニスだけで成立していた。」で、

どんな始まり方やねんと、この後どんなうんこセンテンスが並んでくれるのかとワクワクしました。

他にも挙げ始めたらきりがないけど、クソ真面目に書かれる支離滅裂で下品な文章、面白かったです。

 

この本は~~~~~

キチガイじみた話を読みたい人に、本当におすすめです。

予め知ったところで作品の楽しさを損なうことはないので結末をネタバレすると、彼女は最後四肢を切断され芋虫状態となりますが、それでいてハッピーエンドです。本人視点で語られる話でありながら。

そんな滅茶苦茶が成立する過程が面白いので是非。

 

 

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