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サラリーマンの雑記

一度は関係を絶った友達と7年ぶりに通話したら想像の200倍楽しかった話

大学では一年間寮生活をしていました。そういうカリキュラムの大学でした。人と密に関わり続けるしかない環境下で、猫かぶりで人見知りな僕でも殻に閉じこもる選択肢はなく、多くの友達が出来ました。

その大学を卒業して、当時付き合っていた彼女とすぐに駆け落ち同棲をしました。並の会社の新卒なので貰える金もたかが知れていて、準備を整える暇もなかったので家具すらなかなか揃わない生活で、本当に苦労しました。人生で一番金と生活に不自由した数年でした。実家に帰った時、母親は泣きました。当時の僕は自覚していませんでしたが、現場でのながーい労働もあってとても痩せこけていたそうです。

僕にとっては彼女を救う意味での駆け落ちだったので、彼女が安心して暮らせていて、僕にとってみても好きな人と一緒に暮らせて、精神的には満足していて、不自由な中でも思い返せば楽しかったと思える生活でした。

しかし、その代わりに僕は、大学生時代の友達を疎かにしました。遊ぼうぜ、久々に飲もうぜ、という連絡に、最初は返信をしていました。その日は無理~、最近忙しくて厳しい~。そのたびにちょっとしたストレスがありました。今はこの生活で精一杯なんだよと。そしてある日、ラインで大学の友達をブロックしました。今にして思えばなんでだろ、って感じだけど、当時は鬱陶しいと感じるようになったんだと思います。

人より一年長く送った学生生活(バジリスクⅡにハマりすぎて留年)から抜けて、社会人になり平日は仕事、それも建築関係トントントンの現場研修、朝はクソ早い夜はクソ遅いってそれだけでもストレスなのに、同棲のために生まれ育って20年以上世話になった土地を出て、彼女とは言え他人との共同生活が始まって、家具なんて揃ってなくてレンジは床置きで、ボーナスで洗濯機買ったっけな。そんな生活の中、断り続けるしかない誘いが定期的に携帯を震わせるなんて、そりゃストレスだよね。いやこう書いてみると今の生活に至るまで本当に頑張ったなあ。今やなんやかんやで4人家族です。色々してたら2人増えてね。びっくりしました。人って仲良くしてると増えるもんなんだよね。

で、

今日は7年前にブロックした大学時代の友達と、通話をしました。本当になんとなく、こちらから連絡をしました。家でじっとしながら話すのも、と思い、ウォーキングがてら外をぶらぶら歩き、話しました。これまで頭の隅っこに確かにあった気後れが、通話つながった瞬間に綺麗に消えました。大学生時代の懐かしい話に始まり、お前何してたんだ、連絡を絶った経緯と当時の葛藤、そういえばあいつは10歳年上のきつい性格の女と結婚したよ、彼女の親に何百万も借りて3回留年後6年生大学に入学して更に留年して彼女とその親から金パクったまま逃げたあいつは連絡がつかないから本当にもう死んだかもな、お前今結婚してるのか家族いるのか、どこに住んでるのか、仕事はどうか、2回転職ってなにがあったんだ、あいつはまだ童貞でこの前魔法使うところ見た、あいつは両親に勘当されてまで一緒になった彼女に振られた、メンバー集めてオンライン飲み会やるか。とかそんな話をして、まぁ無事、何事もなくもとの関係に戻りました。

大人になると、よほど古くからの友人でない限り、友達であり続けようとする努力、とまではいかなくても、能動的な気持ちがないと、その関係はどんどんと薄れていくと、聞いたことがあります。社会に出て、仕事があって、上司がいて部下がいて、家族が出来て、住む場所も離れて。そんな中、損得ではなく付き合い続けたいと思える友達は本当に大事にしなきゃいけないということは、聞いたことがありますので、以前から知っていました。本当によく聞いたことがあるので。

僕はそこを、一度とことんいい加減にしました。関係を絶ち、そしてもう一度関係を作ろうと行動してわかったことは、一度本当に仲良くなった友達の時間的な隙間なんて心配するほど大きくないということです。連絡を取らなきゃ終わりだったかもしれませんが、連絡を取ったので終わりませんでした。

コロナコロナで軟禁状態、どんより退屈な空気が隅々まで行き渡った今、しばらく話してない誰かに連絡してみると面白いかも知れません。